国土交通省HPの統計情報で地価公示や不動産取引価格情報が公開されており、それらの情報が見やすく検索出来るサイトがあります。
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土地価格相場が分かる土地代データ平成27年日本全国の地価平均情報を見てみると、14万9978円/㎡(49万5796円/坪)でした。
私は
『平均地価は高いなあ』と思いましたが、皆様はいかがでしょうか?
都道府県ごとの順位をみると平均以上に該当するのは
上位5位の都道府県のみだそうです。
つまり上位と下位の差が大きいという事になります。
ちなみに山形県はどうかというと、2万7675円/㎡(9万1487円/坪)でワースト3でした・・・・
平均地価の1/5以下ということに驚きますが、更に下位3位が全て東北という事にも驚きです。
一極集中や多極集中と言われている情勢、地方と都市の経済格差などが大きいことに実感はありますが、個人の大切な財産である不動産にもこれ程までに差が生じているんですね。

なぜ地価の話題を挙げたかというと、詰まるところ土地家屋調査士の報酬についての話になります。
そもそも土地家屋調査士の報酬は規程によりある程度定められていましたが、
平成14年に報酬規程が廃止され、報酬設定の自由化により安く請負う土地家屋調査士が多くなったと聞きます。
報酬の自由化は新参土地家屋調査士や業務拡大を図る方の大きな武器となり、
値下げによる価格競争に発展したことが考えられます。
また地方では冒頭でも挙げた様に地価も安く、売買価格と測量費用の割合が都心部と比べると大きくなるので、どうしても測量費用が高く感じてしまいます。
以前であれば報酬規程なのでと通せそうですが、自由化になった今では、
報酬を下げざるを得ないのが現状のようです。
しかし報酬を下げるからといって、その分業務の手を抜く事は出来きません。
境界確定はありとあらゆる関係資料を入手し、現地測量をした上で一つ一つ法的判断を下しながら正しい境界を割出し、関係者の確認の上で確定するものだと私は考えています。
資料収集や資料と測量データの照合や関係者との折衝など見えない部分で仕事量が多く、更には行った業務に対し一生涯責任を負う事も考慮すると、報酬の値下げも一つの手段ですが、他の手段で差別化を図れることが理想だと思います。
何でもそうだと思いますが、無理が祟るとどこかにしわ寄せがきます。
売買が安いから測量費用も高く出来ないのは分かりますが、
正確性を求められる土地家屋調査士が無理なく業務を行う為に、私は報酬規程と周りの意見を参考させていただき金額を提示して行きたいなと感じました。
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